はじめに
最近の HHKB は USB Type-C で接続できるようになったが,一昔前は mini USB Type-B だった.
ここ数年で端子部分がマグネットで着脱できる USB ケーブルが普及したが,ラインナップは USB Type-C,Micro USB Type-B,Lightning の 3 種類が主力.mini-B 端子の HHKB ユーザとしては mini-B のマグネット端子が欲しいところだが,どこにも売ってない.主力 3 種に比べてあまりに需要が少なすぎる.
HHKB のメジャーな改造の 1 つにコントローラボードの交換がある.ボード交換することで,Bluetooth 化,キーマップの変更ができるようになる.2019 年ごろから Type-C 端子版のコントローラボードが販売され始めているようなので,これを利用すれば Type-C のマグネット端子が使える.
が,多少線が煩わしいことも無いことは無いが,有線でもそれほど困ってない.さてどうしたものかとググっていると既に mini-B マグネット端子を自作している方がいた.無いものは自分で作るしか無い.しばらくブログサボっている間にそんな事も忘れたのかと,ちょっと衝撃を受けた(ような気がしないでもない).
ということで,mini-B のマグネット端子を作る.
材料
材料は次の通り.工具類は省略.
コネクタ加工
※説明では Type-C 端子をベースに加工しますが,micro の端子を使ったほうが比較的簡単に加工出来ます.Type-C は端子がたくさん入ってるのでおすすめしません.Lightning はコネクタ内部に基板が入ってたりするので今回の加工には利用できません.
まずは端子を支えている黒い部分を取り除く.ヒートナイフの様なのがあると除去が簡単に出来ます.ヒートナイフが無ければカッターナイフを炙ってください.左が無加工状態,みぎがサポート部除去後の状態.
周りの金属部分を剥ぎとる.
更に不要な黒い部分を除去して,端子だけを露出させる.ついでに mini-B のどの端子を接続するか極性を確かめておくと良い.
次に mini-B 端子の下処理を進める.
mini-B の端子を金属部分から抜き取る.
端子を解体しつつ,自分が加工できそうな長さになるよう,不要な部分を削ぎ落とす.私の場合はコネクタ先端から約 7〜8mm 程度になるように加工した.これで下処理は完了.
マグネットの磁力と格闘しながら,マグネット側の端子と mini-B の端子をはんだ付けする.
コネクタサポート部品と金属部分を差し込んで,接着すれば完成.サポート部品の厚さは 1 つあたり 2mm.今回は 2 つ使っている.
比較
無加工状態の端子と並べるとこんなかんじ.Type-C 端子の長さが 10mm,自作 mini-B 端子の長さが約 12mm.サポート部品 1 つ分のスペースではんだ付けできていれば 10mm に収まったかもしれないが,手持ちの工具類では磁力と格闘する都合で,12mm が限界.
おわりに
意外と何とかなった.試作1号としては思ってたより加工精度よく実装できたし,今の所強度も問題なさそう.端子が引っこ抜け無いように祈りながらしばらく使ってみる.
コメント
Mini usb コネクタをメルカリ等で購入させていただけませんか?
ごめんなさい.今のところこの miniB 端子そのものを販売する考えはありません.
必要な材料は記載している通りなので DIY で実装してみてください.