RaspberryPi で赤外線カメラを作る

はじめに

カムロボに載せた RasPiZero の電源として PiSugar2 を使っていた.カムロボは RasPiZero 用電源とモーター駆動用電源の 2 系統の電源構成になっており電源管理が面倒だった.またカメラのストリーミングに最大 30 秒程度の遅延があり遠隔操作が難しい状態だった.

この辺りはいずれ改善したいところだが,カムロボは一旦解体して,PiSugar2 をもっと有効活用出来るものを作る.ちょうどザクヘッドの監視カメラ解体したところなので,デジカメのようなものでも作ってみることにした.

材料

用意するものはこちら.ネジや工具は省略.

フィルターを使って色々試したい人はこちらも.

他にもマグネットタイプの充電ケーブルがあるとコードに引っかかったときのダメージを軽減出来るのでおすすめ.

フィルタによる違いはこちらのページが比較的よくまとめられています.

赤外線写真を、波長別に比較する | 発笑探検隊

構築

組み立て

PiSugar2 の導入方法は過去の記事を参照.

各パーツをこんな感じで組み立てる.

PiSugar2 設定

PiSugar2 の設定画面を開いて Single Tap の動作に撮影機能を割り当てる.長押しはシャットダウンを割り当てた.

/usr/bin/libcamera-jpeg -o /home/pi/picture/$(date +%Y%m%d-%H%M%S).jpg

電源を入れてから起動完了までに約 30 秒.不要なサービス停止したりチューニングすればもう少し短縮出来るかもしれないが,面倒なので一旦そのまま.

ボタンを離してから撮影完了までに約 8 秒.

ファインダーやインジケータが無いので,RasPi の起動が完了しているのか,今撮影中なのか,どんなふうに写っているのか,色々と状態が全く分からないが,不便さを楽しむのも一興ということで.

赤外線フィルター

フィルターホルダーを付けるとこんな感じ.植物を定点観測してもるもの面白いかもしれない.

撮影

ピント調整がイマイチで全体的にボケた感じになってしまった.全体的に赤っぽく,赤外線をよく反射する植物は白っぽく,逆に水は黒っぽく写る.

赤外線は人間の目には不可視なので,赤みがかった状態も人間の目には真の色ではない.カラースワップを使って幻想的な写真にするもの赤外線写真の1つの楽しみになっているらしい.

GIMP(色→色要素→チャンネルミキサー)を使ってカラースワップするとこんな感じ.少なくとも赤みがかったままの写真よりは視覚から来る心理的な障壁のようなものはかなり低減出来る.

当然こんな感じのきれいな写真を撮るならちゃんとしたカメラを買ったほうが良いが,自作トイカメラと考えれば十分に楽しめる.

人間の目に見えないものを写す 赤外線写真 の魅力!撮る為に必要なものから撮り方までのスタートアップガイド。 | ヒーコ | あたらしい写真の楽しみを発見し、発信する。
チュートリアル - あたらしい写真の楽しみを発見し、発信する。写真とカメラに関するコラム・チュートリアル・レビューなどを掲載するWEBマガジン。レタッチやテクニックに関するセミナーも定期開催。

おわりに

ピント調整したり,フィルタ変更したり,インジケータ追加したり,起動時間短縮したり,まだ改良点はあるものの,概ねいい感じにまとまった様な気がする.

花粉がつらい...

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